一汁三菜が好まれる意味。日本人に適した基本的な献立の考え方。

日本人には、一汁三菜が好まれます。
一汁三菜とは、ご飯、味噌汁、主菜、副菜、副々菜の献立のことであり、これを意識することによりバランスのとれた食事内容になります。

難しいことではありません。

食事の度に、全ての調理をする必要はないためです。
基本的に、食事の度につくるのは「ご飯、味噌汁、主菜」の3品であり、副菜と副々菜に関しては作り置き(常備菜)でカバーしていくことが可能です。

意外とシンプルだと思いませんか?

ご飯(主食)

ご飯は、炭水化物(糖質)です。

近年、炭水化物は嫌われ者として扱われがちです。
しかし、炭水化物は脳や筋肉(主に速筋繊維)のエネルギーとなりますので、不足すれば「頭が回らない」「(瞬発的な)パワーがでない」などの問題が生じます。

「食べるのか食べないのか?」ではなく、「減らすのか減らさないのか?」によってコントロールしていくことをおすすめします。

味噌汁(汁もの)

味噌汁は、発酵食品です。
発酵食品には「腸内細菌叢(マイクロバイオータ)を整える作用」があるため、日常的に食べておきたい食材です。

しかし、発酵食品には向き不向きがあります。
生まれ育った環境が大きく影響しますので、(日本で生まれ育ったのであれば)日本の発酵食品との相性がよい可能性が高いのです。

味噌汁であれば、手軽に準備できるはずです。

主菜(おかず)

主菜は、タンパク質の摂取を目的としています。

タンパク質は体(細胞)をつくる栄養素です。
タンパク質が不足すれば「筋肉量が減少する」「免疫力が低下する」「肌トラブルが起きやすくなる」などの問題が生じます。

また、主菜には脂質が多く含まれる傾向があります。
脂質も悪者として考えられやすい栄養素ではありますが、脂質はホルモンの材料となる栄養素でもありますので、適切な量の摂取は欠かせません。

副菜(もしくは副々菜)

副菜は、微量栄養素の摂取が目的となります。
微量栄養素(ビタミン、ミネラルなど)が不足すれば、三大栄養素(糖質、タンパク質、脂質)の代謝がスムーズに行われなくなります。

また、食事の多様性の問題もあります。
副菜抜きでは「栄養素の偏りがでやすい」「食物繊維が不足しやすい」などの問題が生じやすくなりますので、副菜を軽視してはいけません。

多くの副菜は常備菜が基本となるはずですので、(やる気のあるときの)夕食時や週末などを利用して、作り置きをしておくと手間が省けます。

まとめ

一汁三菜は、日本食(家庭料理)の基本です。

難しく考える必要はありません。
定食をイメージしてもらえれば分かりやすく、ご飯、味噌汁、おかず、小鉢2品のようなものが一汁三菜の献立ということになります。

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