揚げ物鍋の素材。材質の違いによる主な特徴について。

揚げ物には、適した鍋の材質があります。
一般的には「銅>鉄>アルミ>ステンレス」の順番だと考えられており、材質が変われば揚げ易さも変わります。

画像は、鉄の揚げ物鍋です。
銅ほどの良さはありませんが、アルミやステンレスと比べると「格段に揚げ物をしやすい鍋」であるといえます。

以下、詳細を説明します。

スポンサーリンク

熱ムラ(熱伝導率の違い)

熱伝導率は、熱の伝わり易さです。
熱伝導率の値が高いほど「全体がムラなく温まる」ことになり、値が低いと「場所による温度差が大きくなる」ことになります。

  • 熱伝導率【w/m・k】
    • 銅:386.00
    • 鉄:67.00
    • アルミ:204.00
    • ステンレス:16.00

熱伝導率の良さは、「銅>アルミ>鉄>ステンレス」です。

油温(温度の下がりにくさ)

温度の安定には、比熱と密度が関わっています。
比熱とは「温度を上げるために必要な熱量(エネルギー)」であり、密度とは「同体積あたりの質量(重さ)」です。

  • 比熱【kJ/(kg・K)】
    • 銅:0.385
    • 鉄:0.461
    • アルミ:0.900
    • ステンレス:0.502

比熱は、「銅>鉄>ステンレス>アルミ」の順になります。
数値が小さいほど「少ないエネルギーで温度を上げることができる」ということになりますので、効率的な加熱が可能となります。

  • 密度【kg/m3
    • 銅:8960
    • 鉄:7870
    • アルミ:2700
    • ステンレス:7820

密度は、「銅>鉄>ステンレス>アルミ」の順になります。

密度は、熱容量(=比熱×密度)に関わってきます。
熱容量とは「素材に蓄えられる熱の大きさ」ですので、熱容量が大きいほど温度変化が起こりにくいということになります。

アルミ鍋(雪平鍋)での揚げ物が難しいのは、熱容量が小さいためです。(関連記事:雪平鍋での揚げ物

まとめ

同じ形状の場合、もっとも優れているのは銅です。
銅には「熱伝導率が高く熱容量が大きい」という特徴がありますので、熱ムラや油温の低下が起こりにくくなります。

しかし、高額です。

そこでおすすめしたいのが、鉄です。
熱伝導率の点では(多少の)問題はありますが、熱容量の大きな鍋ですので、一度温まってしまえば「温度が下がりにくく揚げやすい鍋」であるといえます。

スポンサーリンク




ブログランキング

ブログランキングに参加しています。
ランキングサイト「にほんブログ村」は、クリックされたポイント(INポイント )に応じて順位が表示されるサービスです。

よろしければ(1日1クリックの)応援をお願いします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

タベル

厨房料理人(プロ)ではありません。普通の台所に立つ台所料理人(自炊をしている人)です。調理や調理道具が好きで、多くの書籍を読みつつも試作や実験を繰り返しています。このブログは、料理に関する「コツ」のようなものを体系的にまとめるために運営しています。