マキネッタには、細挽きが適しています。
これ以上に粗ければ「風味の薄いモカコーヒー」になりますし、これ以上に細かければ「雑味のある、粉っぽいモカコーヒー」になってしまいます。
目安は、グラニュー糖ほどの粒度です。
しかし、絶対的な正解ではありません。
コーヒーはあくまでも嗜好品ですので、「メッシュ(粉の粒の大きさ)」や「焙煎度」に関しては「好みによる差違が大きくなる」のは仕方がありません。
以下、詳細を説明します。
マキネッタ(モカポット)の特徴
マキネッタはモカコーヒーを入れるための器具です。
「直火式エスプレッソマシン」と呼ばれることもありますが、基本的にはエスプレッソとは別物であるモカコーヒーが抽出されます。
モカコーヒーの特徴は、濃縮された深い味わいです。
そのため「ミルクとの相性が抜群」であり、カフェラテなどに利用されることの多いコーヒーでもあります。
多量の砂糖を加えるか、カフェラテにして飲むべきコーヒーです。

メッシュが大きすぎると?
メッシュが大きすぎると「物足りない味わい」になります。
コーヒー豆は粗挽きにされるほど「酸味が強く苦みの少ないコーヒー」となりますので、モカコーヒーの特徴(メリット)である「濃縮された深い味わい」を引き出すことはできなくなります。
マキネッタの特長を生かすためには、「細挽き」が適しています。
メッシュが小さすぎると?
メッシュが小さすぎると「雑味が強く」なります。
極細挽きでは、細かすぎます。
エスプレッソの場合、クレマ(泡)をつくることによって「雑味を感じにくく」なりますが、クレマのできないマキネッタでは雑味の強いコーヒーになってしまうのです。
また、粉っぽくなるリスクもあります。
マキネッタでは「タンピングをしない」「抽出圧力が弱い(1.5気圧ほど)」という特徴があるため、極細挽きでは微粉が混じる可能性が高くなります。
好みの問題もありますが、舌触りは悪くなります。
ブリッカに関しては、極細挽きをおすすめします。
細挽きではクレマ(泡)ができにくくなりますので、「クレマによる雑味を緩和させる効果」が得られなくなってしまいます。


まとめ
マキネッタの粉の粗さは、細挽きが適しています。
細挽きは、グラニュー糖ほどの粒度です。
もし、「マキネッタで入れたコーヒーは美味しくない」「粉っぽくて苦手」などの不満があるのであれば、適切なメッシュ(粒度)を試してみることをおすすめします。