塩と胡椒では、ミルの材質が異なる場合があります。
ポイントとなるのは、刃(グラインダー)です。
ミルに用いられている刃の材質には、(主に)セラミックとステンレスがありますが、これらの材質の違いによって「塩用」と「胡椒用」に分けられます。
- ソルトミル:セラミック(もしくはステンレス)
- ペッパーミル:セラミック(もしくはステンレス)
同じではありません。
刃の材質は多種多様です。
同じ「セラミック」という記載であっても複数種がありますし、同じ「ステンレス」という記載であっても複数種があります。
想像以上に、難しい問題です。
塩用ミル(ソルトミル)
塩用ミルは、硬く錆びにくい材質でつくられます。
塩は、硬く金属を錆びさせる食材です。
この特徴があることからも、塩用のミル(ソルトミル)には「硬く錆びにくい材質」である必要があります。
- 硬い(硬度が高い)
- 錆びにくい
具体的には、セラミックなどです。
ステンレス製の場合であっても胡椒用のミル(ペッパーミル)とは異なる特徴を持つステンレス鋼材が用いられています。
多くの塩用ミルは、胡椒用としても代用できます。(関連記事:ソルトミルの意味)
胡椒用ミル(ペッパーミル)
胡椒用ミルは、様々な材質でつくられます。
胡椒は、比較的柔らかい調味料です。
この特徴があることからも、セラミック、ステンレス鋼材、プラスチックなど、様々な材質の刃(グラインダー)が混在しているような状況です。
本格的なものにはセラミックやステンレスが使われていますし、使い切りタイプのようなものにはプラスチックが使われていることもあります。
多くの胡椒用ミルは、塩用ミルとしての代用ができません。
セラミック製であれば「兼用」となっているものもありますが、ステンレスやプラスチックの場合には「塩は挽けない」と考えるのが賢明です。
胡椒用と記載されているステンレス鋼材の多くは、塩用とは異なる特徴を持つステンレス鋼材が用いられていますので注意が必要です。
まとめ
塩用と胡椒用のミルでは、刃の材質に違いがあります。
塩用には「硬く耐食性のある材質」が使われていますし、胡椒用には「耐食性に難のある材質」が使われていることがあります。
ミルを購入する際には、刃(グラインダー)の材質に注意してください。