真空調理法に興味がありました。
しかし、「食中毒のリスク管理が難しいのではないか?」「使わなくなるのではないか?」などの不安があったために購入できずにいました。
低温調理器は高額です。
人気のある「Anova(アノーバ)」や「BONIQ(ボニーク)」などは2万円以上しますので、不安を抱えたままでは購入しにくい価格帯であると言えます。
そこで手に取ったのが「Wancle(ワンクル)」です。
特別な理由があって「この製品を選んだ」というわけではありませんが、Amazonで購入できる低価格帯の低温調理器の中から選びました。
以下、詳細の説明をしていきます。
低温調理器のサイズと使える鍋の大きさ
低温調理器は、専用容器(もしくは鍋)に入れて使用します。
低温調理器には「使用限度水位」がありますので、手持ちの鍋のサイズが合わなければ買い足さなければならなくなります。
以下は、主要な各サイズです。
- 取り付け位置からの長さ:17cm
- 最高水位:14cm
- 最低水位:6cm
深さ17cm以上の鍋(または容器)が必要です。
しかし、取り付け位置の変更が可能ですので、実際には深さ14cmの鍋であっても問題なく使用することができました。
深さ14cmが下限値になるかと思います。
それ以下になると「食材の入るスペースが限られてくる」「水温が安定しにくくなる」などのリスクがありますので、止めておいた方が無難です。
ちなみに、鍋である必要はありませんでした。
試しに「食品衛生法適合の8Lバケツ(一般的な水色のバケツ)」や「漬物用の樽」なども使ってみましたが、問題なく使用することができました。
むしろ「使いやすい」と感じられたほどです。
温度センサーとタイマーの正確性
気になっていたのがセンサー類の正確性です。
真空調理法は、センサー類の狂いが「食中毒に直結する恐れのある調理法」ですので、低価格帯の低温調理器への不安感があったことも事実です。
結論から言えば、問題なく使用できています。
購入後には週2回ほどの頻度で使い続けていますが、時々チェックしてみても「計測誤差の範疇に収まっている」と感じています。
家庭用の計測機を用いてチェックしています。
温度センサーの確認には「タニタ スティック温度計」、タイマーの確認には「タニタ キッチンタイマー」といった具合です。
これらの正確性に関しては、定期的にチェックしていく予定です。
半年ほど使用してみての率直な感想
今のところ、低温調理器には満足できています。
条件(温度と時間)さえ把握できれば、簡単に理想的な温泉卵をつくれますし、鶏胸肉などは驚くほどに柔らかくしっとりとした食感に仕上がります。
もちろん、食中毒のリスクもありません。
しかし、難しさを感じていることも事実です。
設定温度がたった1、2℃違うだけでも「食感や味が変わってしまう加熱方法」ですので、人によっては気疲れしてしまう可能性があります。
「使う人を選ぶ調理器具」だと感じている節もあるのです。

まとめ
低温調理器は、使える調理器具です。
押さえておくべき「加熱処理の条件」さえ守っていれば、格段に美味しい料理を安全につくることができます。
「低温調理(真空調理)は難しい」というイメージがあります。
しかし、完璧な条件をそろえるのは難しくても、及第点の条件をそろえるのは比較的簡単な調理器具であると言えます。