小麦粉と片栗粉の保存方法。虫(ダニなど)に対するリスクの違い。

小麦粉と片栗粉の保存方法には、違いがあります。
小麦粉には「害虫がつきやすい」という特徴があり、片栗粉には「害虫がつきにくい」という特徴があるためです。

これには、栄養バランスの違いが関係しています。

同じ粉ものであっても、似て非なるものです。
小麦粉の保存(特に暖かい季節)には「細心の注意が必要」ですが、片栗粉の保存には「さほど注意を払う必要はない」ということになります。

以下、詳細を説明していきます。

成分バランス(栄養価)の違い

小麦粉と片栗粉には、栄養価の違いがあります。
たとえば、小麦粉は小麦を製粉したものですのでタンパク質、脂質、炭水化物の他、微量栄養素(ビタミン、ミネラルなど)が含まれています。

しかし、片栗粉は精製された澱粉の粉です。

  • 小麦粉(薄力粉:1等粉)
    • タンパク質:8.0%
    • 脂質:1.7%
    • 炭水化物:75.9%
    • 微量栄養素:豊富
  • 片栗粉(ジャガイモ澱粉)
    • タンパク質:0.1%
    • 脂質:0.1%
    • 炭水化物:81.6%
    • 微量栄養素:貧弱

精製されている片栗粉には、栄養バランスの偏りがあるのです。

生き物は、栄養豊富な場所を好みます。
穀物の粉につく害虫には、コクゾウ、コクヌストモドキ、コナダニなどがありますが、いずれの害虫であっても「栄養がなければ繁殖できない」ことになります。

  • 小麦粉:(害虫にとっての)栄養バランスがよい
  • 片栗粉:(害虫にとっての)栄養バランスが悪い

注意すべきは、小麦粉の保存方法です。
小麦粉には3大栄養素(タンパク質、脂質、糖質)の他、ビタミンやミネラルなどの微量栄養素も含まれていますので、保存方法が悪ければ害虫が繁殖してしまいます。

小麦粉の保存には、注意を払わなければいけません。

害虫を防ぐための保存方法の違い

小麦粉の保存は、「密閉」と「温度」がポイントです。
密閉容器に入れて害虫の侵入を防いだ上で、害虫の行動が制限されるような温度での保管によって、害虫(ダニなど)のリスクを軽減することができます。

  • 密閉容器:害虫の侵入を防ぐ
  • 温度:害虫の行動を制限する

しかし、片栗粉はこの限りではありません。
普通の使用状況(使用環境)であれば小麦粉ほどは気を使う必要はありませんので、(湿気を防ぐためにも)密閉して常温保存しておけば問題ありません。

いずれにしても、密閉した上で冷暗所にて保管することがセオリーとなります。

片栗粉の保存方法。保存容器は100均でOK、冷蔵庫にも入れなくてOK。

小麦粉は冷蔵庫で保存するべきか?

小麦粉の保存には、温度管理が必要です。
しかし、冷蔵庫に入れて冷やしてしまうと「開封の度に吸湿してしまう」ことになりますので、一概に「冷蔵庫に入れておけばよい」とは言えない部分があります。

理想的には、常温保存と低温保存に分けることです。

1-2週間で使い切れる分は、常温保存します。
それ以上になるとダニなどの害虫のリスクが高まりますので、(臭いの吸着を防ぐためにも)密閉した上で冷蔵庫にて保存します。

室温の高い季節に冷蔵庫の小麦粉を使用する際には、常温に戻してから密閉容器を開封することにより吸湿を防ぐことができます。

この点につきましては、コーヒー豆の保存方法と同様です。

コーヒー豆の保管方法。冷凍庫(もしくは冷蔵庫)で保存すべきか否か?

まとめ

小麦粉と片栗粉の保存方法には、差異があります。
小麦粉には(栄養豊富であるために)虫がつきやすく、片栗粉には(栄養バランスが悪いために)虫がつきにくいという違いがあります。

前者の場合には「密閉」と「温度管理」が必要ですが、後者の場合には「密閉」のみでも問題ありません。

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