卵焼き器には、複数の種類があります。
例を挙げるとすれば「フッ素樹脂加工(テフロン加工)の卵焼き器」「銅の卵焼き器」「鋳鉄の卵焼き器」などが一般的であるはずです。
一概に、「どの卵焼き器が優れている」とは言えない部分があります。
フッ素樹脂加工の卵焼き器には「誰が使っても使いやすい」という特徴がありますし、銅の卵焼き器には「熱伝導率が高い(熱の応答性が早い)」という特徴があります。
今回は、「及源(南部鉄器)玉子焼き F-141」の感想を述べていきたいと思います。
卵焼きが焦げつかないのか?
焦げ付く(くっつく)ことを心配する必要はありません。
鋳鉄製の卵焼き器全てに言えるかどうかは分かりませんが、及源の卵焼き器の場合には、はじめてであっても焦げ付くことはありませんでした。
ただし、フッ素樹脂加工の卵焼き器のようにはいきません。
こまめに油をひかなければ焦げ付くと思われます。
しかし、これはフッ素樹脂加工の卵焼き器が特別なだけであって、銅の卵焼き器のような「基本的なつくり方」をしていれば問題になるようなことではありません。(関連記事:銅の卵焼き器はくっつく?)
鋳鉄は、熱容量の高さが魅力です。
熱容量が高いからこそ「卵液を流し入れても温度が下がりにくく表面がしっかりと焼ける」という特徴を持つことになります。
これは、フッ素樹脂加工や銅の卵焼き器には真似のできない特徴です。
どのような仕上がりの卵焼きになるのか?
鋳鉄の卵焼き器は、表面がしっかりと焼けます。
これは熱容量が高いためです。
熱容量が高いために「卵液を流し込んだ際の温度の低下が最小限に抑えられる」こととなり、結果として卵焼きの表面がしっかりと焼けることになります。
「焼き目がつきやすい」とも言えます。
銅の卵焼き器とは、真逆の特徴を持ちます。
鋳鉄は熱容量が大きいために「焼き色がつきやすい」という特徴を持ちますが、銅は熱伝導率が高いために「焼き色を付けずに焼ける(または調節しやすい)」という特徴を持ちます。
どちらが良いかは好みの問題です。
全体的に「しっとりとしている卵焼き」を焼くためには多少の難しさがありますが、焼き目をつけた「しっかりとした卵焼き」には向いている調理器具であると言えます。
持ち手は熱くならないのか?
確実に、持ち手は熱くなります。
卵焼きを焼く際には「ふきん」や「鍋つかみ」がなければ調理を続けることはできませんので、その点だけは注意が必要です。
いきなり熱くなるというよりは、じわじわと熱くなってくる感覚です。
私は軍手を使用しています。
ミトンほどの断熱性はありませんが、卵焼きを焼き終えるまでの数分間程度であれば「軍手の方が調理をしやすい」と感じています。
意外とおすすめできます。
まとめ
及源(南部鉄器)の卵焼き器には満足できています。
しかし、「おすすめできるのか?」と聞かれれば、「銅の卵焼き器の方が使いやすいかなぁ?」と思うことも事実です。