大根は、部位によって異なる特徴を持ちます。
たとえば、青くなっている頭の部分は「甘みがありみずみずしい」という特徴を持ち、しっぽに近い部分は「辛みが強く繊維質」という特徴を持ちます。
中央部には「辛みが少なく柔らかい」という特徴があります。
- 頭の部分:甘みとみずみずしさ
- 中央部分:適度な辛みと柔らかさ
- しっぽの部分:辛みと繊維質
大根料理は、部位別に使い分ける必要があるのです。
以下、詳細を説明します。
生食に向く頭部分
大根の頭部分は、生食に向いています。
「甘く、みずみずしい」という特徴を持ちますので、大根おろしやサラダなどのような生食料理に向いているわけです。
これらの料理に先端部分(しっぽの部分)を使ってしまうと、「辛くて食べられない」「筋っぽくて歯触りが悪い」などの問題が生じます。
生食をするのであれば、頭部分です。
煮物に向く中央部分
中央部分は、煮物に向いています。
「辛みが少なく、柔らかい」という特徴を持ちますので、ふろふき大根やおでんなどのような「ほろほろと口の中でほどける料理」に向いているわけです。
また、太さが均一であることも特徴のひとつです。
煮物の多くは大きさがそろっていることで「均一な味のしみこみ」を望めますので、形の面でも煮物などに向いています。
煮物であれば、中央部分です。
炒め物や味噌汁に向くしっぽ部分
しっぽの部分は、炒め物や味噌汁に向いています。
「辛みが強くて繊維質」という特徴を持ちますので、炒め物や味噌汁などのような「強い味と食感が求められるような料理」に向いているわけです。
反対に、これらの料理に青くなっている頭の部分を使用してしまうと、「大根の味が負けて(ぼやけて)しまう」「食感が物足りない」「形が崩れてしまう」などの問題が生じやすくなってしまいます。
炒め物にするのであれば、しっぽ部分です。
まとめ
大根は、用途によって部位を使い分けます。
相性の悪い部位を使ってしまうと「美味しくない料理」になってしまいますので、「料理に合わせて購入する(または大根に合わせて料理する)」ことが大切です。
- 頭部分:生食など
- 中央部分:煮物など
- 先端部分:炒め物など
カットされている大根を購入する際には、注意してください。