お米1合の重さは、140~150gです。
粒状のお米を計量カップで量るのは簡単ではなく、「お米の入れ方」や「すりきりいっぱい」を正確に守っていたとしても多少のばらつきはできます。
そのため、重さで管理する方も少なくありません。
145~150gというのは、目安でしかありません。
お米専用の計量カップ(180cc)ですりきりいっぱいを量ったとしても「振動を与えて詰め込むのか?」によっても重さは変わります。
重量を量る方法には劣りますが、簡便さゆえに使い続けられています。
尺貫法における計量単位
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お米には、尺貫法が用いられます。
尺貫法は昔からお米やお酒を量る単位として使われているもので、1升(1800ml)の10分の1が1合(180ml)となります。
ちなみに、10升は1斗、10斗は1石です。
江戸時代にお米の量を表す単位として用いられていた尺貫法ですが、お米1石の重さは140~150kgだとされています。
- 1合:180ml
- 1升:1.8L
- 1斗:18L
古い計量単位だと思われるかもしれません。
しかし、尺貫法は現代でも普通に使われている計量単位であり、日本酒や醤油、食用油などには当たり前のように使われている計量単位です。
最低限、「1合180ml」「1升1.8L」だけは覚えておいてください。
計量カップの注意点
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お米の計量には、180mlの計量カップが用いられます。
台所にある一般的な計量カップは「200ml」であるはずですので、必ず「お米専用の計量カップ(1合カップ)」で量らなければいけません。
もちろん、200mlカップを使っても構いませんが、炊飯器や炊飯鍋などの水位線が使えなくなりますので何かと不便であるはずです。
すり切りいっぱいを正確に量ることがポイントです。
山盛りになっていたり完全にすり切りになっていなかったりすると、水加減が変わってしまいますので、炊きあがりの硬さが不安定になります。
「振動を与えるか?」は意見が分かれます。
ふわっとすくった状態での計量を推奨する人もいますし、計量カップの底をとんとんと打ち付けて隙間をなくしての計量を推奨する人もいます。
ばらつきが少なくなるのは、打ち付けて隙間をなくす方法です。
計量法は加水量に影響?
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ご飯は、加水量(水加減)で硬さが決まります。
基準となるのが「お米の重さ×2.5=総重量」です。
たとえば、お米1合を150gだと仮定した場合、「150×2.5=375」となり、総重量が375gになるように加水すると理想的な水加減になります。
美味しいご飯は、お米が2.3倍前後の重量になります。
それよりも多いと「軟らかすぎる」と感じやすく、それよりも少ないと「硬すぎる」と感じやすくなります。
水加減は、想像以上にシビアなのです。
また、上記の水加減は基準でしかありません。
蒸発する水分量は炊飯器の種類や炊飯鍋の種類(または大きさ)によって変化しますので、少量のご飯を炊く場合には加水量を増やす必要があります。
同じ炊飯鍋であっても、炊くお米の量によっては水加減の比率も変化します。
まとめ
お米1合の重さは、140~150gです。
このことからも正確性を重視するのであれば145g前後となりますが、一般的には利便性が重視されて150gと表記されることが多くなります。
計量カップでの計量には、ばらつきができます。
ある程度は仕方のないことですが、お米を美味しく炊くためには加水量(水加減)が重要となりますので、可能な限りばらつきを減らすことがポイントとなります。