玄米に籾殻が混入していることは、珍しくありません。
これは、設備面の問題によって起こります。
神経質な方だと「ひどい米を買ってしまった」「籾殻が混入しているなんで信じられない」と考えてしまうものですが、農家さんからの直接購入だと珍しいことではありません。
もちろん、籾殻が混じっていないこともあります。
しかし、ある程度は仕方がありません。
大規模な農家では「もみ殻を完全に除去できる設備」が整っていますが、一般的な農家ではそこまでの設備投資をしていることは稀です。
玄米食に興味がある場合には、多少の注意が必要です。
籾殻が残ってしまう理由
籾殻を完全に除去するためには、複数の選別機が必要です。
収穫された米は、複数の工程を経て玄米になります。
それが、「乾燥:乾燥機による低温乾燥」「脱稃(だっぷ):籾擦り機によって籾殻を取り除く」「選別:選別機によってゴミや被害米を除去する」という行程です。
この段階では、多少の籾殻が混入していることがあります。
籾殻を完全に除去するには、複数の選別機が必要です。
しかし、精米機にかければ除去できるレベルのものですので、多少の籾殻が混入していても「そのまま袋詰めして出荷」されることになります。
玄米食の場合は、米穀店などの選別機にて完全に除去されます。
籾殻を取り除ける理由
玄米食用の米には、籾殻は混じっていません。
これは、一般的な農家から出荷された玄米に対して「別の選別機を通している」ためであり、そのような工程を経ているからこそ籾殻が除去されます。
白米の場合には必要のない工程です。
たとえ多少の籾殻が残っていたとしても精米の過程で除去されてしまいますので、わざわざ別の選別機に通す必要はないのです。
しかし、家庭用精米機の場合には注意が必要です。
循環方式の精米機では「混入していた籾殻を除去することはできません」ので、米を研ぐ(洗米をする)際に多少の手間がかかることになります。
循環方式の精米機を使用している家庭では、米穀店からの購入をおすすめします。
まとめ
籾殻の混入とお米の品質は、全くの無関係です。
親戚などから送られてきた玄米に籾殻が含まれていたりすると、「悪い米を送ってきた」と勘違いしてしまうかもしれませんが、誤解であることを知ってください。
コイン精米機などにかければ、(ほぼ)完璧に除去することができます。