煎茶(緑茶)は何回まで? 嗜好品としてのお茶の楽しみ方。

緑茶(煎茶)は、2煎目までが美味しく飲める回数です。
一般的には、「1煎目がいちばん美味しい」「2煎目はそれなりに美味しい」「3煎目は(一応)お茶として成立している」のようになるとされています。

一般的には、2-3煎ほど飲まれます。

しかし、お茶は嗜好品です。
嗜好品であるからこそ美味しさの判断基準は「自由」であり、3煎目以降の「香りやうま味の少ないお茶」が好きであっても良いと思います。

事実、抽出温度によっても「うま味が強くなる」「苦みが強くなる」「渋みが強くなる」などの違いが生じますし、温度が変われば抽出回数による味の変かも大きなものとなります。

「絶対的な正解は存在しない」のが、嗜好品の世界です。

以下、詳細の説明をしていきます。

煎茶のうま味成分

緑茶のうま味は、遊離アミノ酸です。
テアニンと呼ばれる遊離アミノ酸が「緑茶のうま味の正体」であり、テアニンは2煎目までにあらかた抽出が終わってしまいます。

3煎目以降は、うま味の少ないお茶になってしまうというわけです。

3煎目以降に残っているのは、渋味の正体であるカテキンです。

カテキンは、2煎目までに約半量くらいが抽出されます。
しかし、3煎目以降に「カテキンが抽出されるのか?」といえばそんなことはなく、カテキンの多くは茶葉に残ることになります。

「健康のために茶葉を食べましょう」と言われることがあるのは、カテキンの多くが茶葉に残って捨てられてしまうためです。

緑茶の味に関わる成分。テアニン、カテキン、カフェイン。

入れ方による楽しみ方

煎茶は、80℃前後のお湯で入れられます。
詳しく説明すると「煎茶上では70℃前後」「煎茶並では90℃前後」という違いはあるのもの、一般的には「80℃前後」が煎茶に適した温度だとされます。

「煎茶は2煎目まで」というのは、80℃前後で入れた場合の話です。

上級煎茶では、違った入れ方をする場合があります。
たとえば、1煎目は「50℃前後でうま味を味わう」、2煎目は「80℃前後で渋味を味わう」、3煎目は「90℃以上で苦味を味わう」といった入れ方です。

  • 遊離アミノ酸:うま味
  • カテキン:渋味
  • カフェイン:苦味

湯温80℃というのは、煎茶をバランスよく抽出する温度であり、この場合には「2-3煎目まで」というのが(嗜好品としての)限界だと考えられています。

まとめ

一般的に、煎茶は2-3煎目までが飲まれます。
もちろん嗜好品であるお茶の楽しみ方は人それぞれではありますが、一般的には2煎目までであり、「無理をすれば3煎目もイケル」ようなイメージとなります。

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