包丁の長さは、重要な問題です。
安易に選んでしまうと「短すぎて使いにくい(もしくは長すぎて使いにくい)」ということになりますし、収納や片付け易さの問題もあります。
家庭の包丁は、まな板の大きさに制約を受けます。
多くの書籍では、18cm前後の包丁が推奨されています。
これは、奥行き20cm前後であることの多い一般家庭のまな板には18cm前後の包丁が使いやすいことと、包丁ラックが18cm以上の長さに対応していないことが多いためです。
これらのことからも、はじめの一本には18cm前後の包丁をおすすめします。
使いやすい包丁の長さとは?
包丁の長さは、まな板以下であることです。
広い調理環境(大きなまな板)を使っているのであれば21cm以上の包丁が使いやすい場合であっても、一般的なまな板では包丁を持て余すことになります。
台所が狭い場合には、15cm以下のペティーナイフが使いやすいこともあるほどです。
17cm前後の三徳包丁には、根強い人気があります。
これは日本の住宅環境に適している長さであるためであり、(狭い台所でも)そつなく料理をこなすための正しい選択であると言えます。
包丁単独での使いやすさと実際の使いやすさは、異なるということです。
調理環境と片付け易さ
一般家庭において、プロの選択は(あまり)参考になりません。
確かに、プロの選ぶ調理道具は優れています。
しかし、「厨房料理人である調理人に適した道具」と「台所料理人である一般人に適した道具」は、全く同じというわけにはいきません。
まな板の大きさなどは良い例です。
厨房料理人は大きなまな板に長い包丁を使いことが多いものですが、台所料理人は片付け易いサイズのまな板に18cm前後の包丁を使うケースが多くなります。
片付け易いためです。
また、収納ラックなどの問題もあります。
一般家庭用の収納器具(包丁ラックなど)には「18cm前後の包丁を想定して設計されている」ものが多くなりますので、選択の幅が広がります。
はじめに18cm前後の包丁を選んでおくと、何かと都合が良いのです。

まとめ
包丁の長さは、作業性に影響します。
「包丁単体での使いやすい長さ」と「実際の調理での使いやすい長さ」には多少の差異がありますので、購入の際には注意が必要です。
基本的に、18cm前後の三徳包丁(もしくは牛刀)をおすすめします。