ルクルーゼの鍋はおすすめか? メリットとデメリットについて。

ルクルーゼは、鋳物琺瑯鍋です。
厳密に言えば「ルクルーゼ=鋳物琺瑯鍋」ではありませんが、一般的な認識としては「ルクルーゼ=鋳物琺瑯鍋」と考えて間違いありません。

鋳物琺瑯鍋は、鋳物に琺瑯が施されています。
鋳物は「鋳鉄(キャスト・アイアン)」で高い蓄熱性が魅力であり、琺瑯は「ガラス粉末を焼き付けたもの」で高い耐食性が魅力です。

煮込み料理には、うってつけの鍋なのです。

ルクルーゼのメリット

ルクルーゼのメリットは、蓄熱性にあります。
鍋自体が多くの熱エネルギーを蓄えますので「温度が安定する」「ムラなく温度が伝わる」などの特徴があり、煮込み料理には心からおすすめできます。

大げさに感じられるかもしれませんが、板厚の薄い鍋とは別物です。

琺瑯のメリットは、高い耐食性です。
琺瑯はガラス粉末を焼き付けて薄い皮膜にしたものですので、「傷がつきにくい(臭いが残りにくい)」「酸やアルカリに強い」などの特徴があります。

カレーをつくっても、臭いが残りません。

極端なpHにも耐えられますので、ワイン煮込みやジャムづくりにもおすすめです。

また、デザインも魅力のひとつです。
鋳物琺瑯鍋というだけであれば他メーカーのものもありますが、ルクルーゼの温かみのある(家庭的な)デザインは大きな魅力であると言えます。

ルクルーゼのデメリット

ルクルーゼのデメリットは、重さと取扱いです。

鋳物鍋には、重さがあります。
たとえば20cmの両手鍋(ココットロンド)であっても3.2kgもありますので、女性や高齢の方には「重すぎる」と感じられるはずです。

重さは蓄熱性に深く関わっていますので、この点に関しては仕方がありません。

また、琺瑯の取扱いには注意が必要です。
琺瑯はセラミックス層(ガラス層)ですので、ぶつけたり、熱いうちに冷水をかけたりすると「セラミックス層が欠けてしまう」ことがあります。

極論を言えば、「極端に重いガラス製品」だと思って扱わなければいけません。

ルクルーゼとストウブの違い

鋳物琺瑯鍋は、多くのメーカーから販売されています。
たとえば、ルクルーゼの他には「ストウブ」や「バーミキュラ」などがあり、ルクルーゼとストウブはフランス製、バーミキュラは日本製です。

ここでは、ルクルーゼとストウブを比較します。

ルクルーゼは、家庭向けの鋳物琺瑯鍋です。
もちろん、「どちらかと言えば家庭向け」ということではあるのですが、重さの違いは無視することのできない問題です。

以下は、20cmココットでの重さの比較です。

  • ルクルーゼ ココットロンド:3.2kg
  • ストウブ ココットラウンド:3.6kg

個人的には、ルクルーゼがおすすめです。
ストウブの方が(見方によっては)本格的な鋳物琺瑯鍋ではあるのですが、重すぎる鍋では使い続けることがストレスになってしまいます。

琺瑯は、衝撃や(急激な)温度変化によって割れます。
繊細な鍋であるからこそ「扱いやすさ(洗いやすさなど)」の点から、一般家庭におきましては(ストウブよりも軽い)ルクルーゼが気に入っています。

この点に関しては、好みの問題が大きいかと思います。

まとめ

ルクルーゼの鍋は、おすすめできます。
しかし、鋳物琺瑯鍋の特徴が理解できていないのであれば積極的におすすめできるものではなく、「取扱いの注意点」などを理解した上で購入することをおすすめします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です