糠漬け(糠床)容器に琺瑯が好まれる理由。滑らかな表面と熱伝導率。

糠漬けの容器には、琺瑯が好まれています。

糠床容器には、材質の違いがあります。
主なものには、陶器、プラスチック、琺瑯(ほうろう)などがありますが、「どれを選べばいいのか分からない」というのが最初に悩むポイントであるはずです。

結論から言えば、悩むほどの問題ではありません。
いちばん長持ちするのは陶器ですが、プラスチックには「軽い」「安い」などのメリットがありますし、琺瑯には「清潔に管理しやすい」などのメリットがあります。

以下、糠床に琺瑯容器が好まれる理由を説明していきます。

傷がつきにくいため清潔に管理できる

琺瑯は、清潔に管理できることがメリットです。

琺瑯とは、ガラスの被膜です。
鉄などの金属表面にガラス粉末を焼き付けて薄い皮膜にしたのが琺瑯であり、セラミックス層(ガラス層)によって「食品による腐食を防げる」などのメリットがあります。

セラミックス層は、傷のつきにくい素材です。
そのため、陶器やプラスチックの容器と比べて「ふき取るだけで清潔に保てる」というメリットがあるために、糠漬け容器としても好まれています。

しかし、メリットばかりでもありません。
セラミックス層(ガラス層)は薄い皮膜として金属表面を覆っているだけですので、乱暴に扱ってしまうと琺瑯が欠けてしまいます。

琺瑯容器は、デリケートなものなのです。

温度が安定しやすく微生物に優しい

琺瑯容器は、温度を保ちやすい素材です。
セラミック素材には「熱伝導率が低い」という特徴がありますので、糠床内の温度が安定しやすいというメリットが得られます。

糠床は、生き物です。
微生物(乳酸菌や産膜酵母など)は急激な温度の変化を嫌いますので、琺瑯容器の持つ「温度が安定しやすい」という特徴は大きなメリットとなります。

糠床に最適な温度は、20-25℃です。
30℃くらいまでは問題なく管理できますが、30℃を超える時間が長くなってくると「異常発酵」により糠床の状態が悪くなってしまいます。

温度の安定しやすい琺瑯容器は、夏季の常温管理にも適しているというわけです。

見た目が良く「モチベーション」につながりやすい

糠床の管理には、手間がかかります。
糠床は手入れをすることで状態を保つ必要がありますので、少なくとも1日1-2回ほどの天地返しを続けることになります。

これは、(糠床を休ませている期間を除けば)1年中続きます。

糠床管理には、モチベーションの維持が必要です。
ほぼ毎日触れるものだからこそ「デザイン」や「満足感」などが重要となり、気に入らない糠床容器ではモチベーションの維持は難しくなります。

この点からも、琺瑯容器が好まれる傾向にあります。

まとめ

糠床容器には、琺瑯容器が好まれています。
これは、琺瑯容器の持つ「セラミックス層には傷がつきにくい」「熱伝導率が低いために温度が安定しやすい」などの特徴がメリットとなっているためです。

しかし、陶器には「琺瑯以上に熱伝導率が低い」などのメリットがありますし、プラスチックには「軽くて壊れにくい」などのメリットがあります。

最終的には、好みで選んでも問題ないかと思います。

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