鉄フライパンは、洗剤で洗えます。
しかし、「全ての鉄フライパンが洗剤で洗ってもOK」というわけではなく、「強固な樹脂層が形成されていればOK」となります。
鉄フライパンは、樹脂層によって使いやすくなります。
樹脂層とは油が酸化することによって生じる「重合物」であり、使い込むことやシーズニングをすることによって強固な樹脂層が形成されます。
使い込まれたフライパンは、洗剤で洗えるのです。
洗剤を使って洗ってはいけない鉄フライパン
樹脂層の形成されていない場合には、洗剤は使えません。
樹脂層とは、油が酸化することによる重合物です。
重合物とは簡単に言ってしまえば「油汚れ」であり、加熱と乾燥を繰り返すことによってより強固な樹脂層へと変わっていきます。
初期の鉄フライパンが使い難いのは、樹脂層が形成されていないためです。
そのため、くず野菜を炒めたりシーズニングをしたりします。
この段階の鉄フライパンに洗剤を使用してしまうと、薄く形成されつつある樹脂層が洗い流されてしまいますので洗剤を使うことはおすすめできません。
せっかく育ちつつあるフライパンが、元に戻ってしまいます。

洗剤を使って洗っても問題のない鉄フライパン
使い込まれた鉄フライパンには、洗剤を使えます。
形成された樹脂層は、簡単には剥がれ落ちません。
もちろん、強い洗剤や研磨剤を使えば落ちてしまいますが、たまに洗剤を使って洗った程度では何の問題も生じないのです。
むしろ、キレイになりますのでおすすめしたいほどです。
鉄フライパンの使い方には、2パターンがあります。
それが、「汚れの目立たないピカピカに手入れをされているフライパン」と、「重合物(樹脂層)を積み重ねていく一見してみすぼらしいフライパン」です。
どちらが良いかは趣向の問題ですが、使いやすいのは後者となります。
試しに、使い込まれた鉄フライパンの画像を検索してみてください。
「ピカピカに磨かれている鉄フライパン」もあれば、本当に調理できるのか「不安になるほどに樹脂層が盛り上がっている鉄フライパン」もあるはずです。
最終的には、好みの問題となります。
まとめ
鉄フライパンであっても、洗剤を使える場合があります。
使い込まれた鉄フライパンであれば、たまに洗剤を使って洗った程度ではビクともしませんので安心してください。
問題は、使い始めたばかりのフライパンです。
使い始めたばかりの鉄フライパンに洗剤を使用してしまうと「くっつきやすくなる」「サビやすくなる」などの問題が生じますのでおすすめしません。
鉄フライパンは、油が酸化した樹脂層によって使いやすくなります。
しかし、樹脂層は「積み重なっていく」ものですので、あまりにも汚らしくなってしまう前に洗剤を使って調節していくのは悪い選択肢ではないと思います。