コーヒー豆(焙煎豆)には、正しい保管方法があります。
保存方法の悪いコーヒー豆は「加水分解によって酸っぱくなる」「香り成分が抜ける」「酸敗臭が起こる」などの問題が生じやすくなります。
では、どのように保存すればよいのか?
まずは、気密容器に入れることです。
そして、2週間分は常温保存し、それ以外は「気密容器にて冷凍保存(もしくは冷蔵保存)」することによって半年ほどは美味しく飲めるようになります。
以下、詳細の説明です。
2週間分は気密容器にて常温保存
普段飲むコーヒー豆は、常温保存します。
冷蔵庫(または冷凍庫)に入れる必要はありません。
むしろ、冷蔵庫にて保存されているコーヒー豆は「開封されるたびに吸湿する」ことになりますので、環状エステルの加水分解が促進されてしまいます。
pHが低下して酸っぱくなってしまうのです。
基本的には、気密容器に入れておくだけでOKです。
気密容器での保存では「香りと炭酸ガスの損失」を防ぐことはできませんが、2週間以内でしたら美味しく飲める範疇に収まります。
保存期間の長くなるものは冷凍保存
2週間以内に消費できない焙煎豆は、冷凍保存します。
冷凍保存(または冷蔵保存)することによって、数ヵ月から半年くらいは「それなりに美味しく飲める」ように保管できます。
ポイントは、気密状態を保つことです。
包装袋をクリップで止めただけでは不十分です。
気密状態にしておかなければ「冷凍庫(もしくは冷蔵庫)の臭いを吸着してしまう」「常温に戻したとたんに吸湿してしまう」ことになります。
冷凍保存したコーヒー豆は、常温に戻してから開封します。
冷えたコーヒー豆(焙煎豆)が湿った外気に触れてしまうと「瞬時に吸湿して劣化してしまう」ことになりますので注意が必要です。
このことからも、冷凍保存は小分けにしておくことがおすすめです。
まとめ
コーヒー豆(焙煎豆)には、正しい保管方法があります。
それが、2週間分ほどは「気密容器に入れて常温保存」し、それ以上に保管する場合には「気密容器に入れて冷凍(もしくは冷蔵)保管」することです。
正しく保管すれば、半年ほどは美味しく飲むことができます。(関連記事:コーヒー豆の賞味期限)