緑茶の種類。玉露、煎茶、番茶、ほうじ茶の主な特徴とは?

緑茶には、いくつかの種類があります。

緑茶の王様といえば、玉露をイメージするかと思います。
確かに玉露の持つ「強いうま味や爽快な香味」は玉露でなければ味わえませんが、煎茶には煎茶の良さがありますし、ほうじ茶にはほうじ茶の良さがあります。

緑茶は、良くも悪くも嗜好品です。

好みの緑茶を把握することが大切です。
今回は「玉露」「煎茶」「番茶」「ほうじ茶」の主な特徴についてまとめていきます。

玉露の特徴

玉露は、うま味を楽しむお茶です。

玉露の特徴は「うま味」です。
これは、煎茶と比べて「クロロフィルが2倍以上」「テアニンが1.5倍以上」「カテキンが1/2以下」という特徴があるためです。

低温で入れることがポイントです。
通常、煎茶は70-80℃のお湯で入れられますが、うま味を多く抽出するために50-60℃のお湯で入れるのがセオリーとなっています。

日本茶の高級品とされているお茶です。

緑茶の味に関わる成分。テアニン、カテキン、カフェイン。玉露の美味しい入れ方。基本となる急須で入れる方法。

煎茶の特徴

煎茶は、スタンダードな緑茶です。

煎茶は、入れ方によって味が大きく変わります。
低い温度で入れれば限りなく玉露の風味に近づけることができますし、高い温度で入れれば番茶に近いさわやかな風味になります。

また、茶葉のグレードによっても入れ方が変わります。

お茶を入れることは、茶葉の良さを引き出すことです。
新茶や高級煎茶は低めの温度で「うま味」を引き出すような入れ方をし、並の煎茶は高めの温度で「爽やかさ」を引き出すような入れ方が好まれます。

煎茶は、懐の深い緑茶であると言えます。

緑茶(煎茶)の美味しい入れ方。抽出方法や温度による違いとは?

番茶の特徴

番茶は、さわやかな味が特徴です。

番茶は、二番茶や三番茶の葉を使って製造されます。
夏の強い日差しを浴びて育った茶葉には、「茶葉が硬くなる」「カテキン類が多い(渋みが強い)」「アミノ酸が少ない(うま味が弱い)」などの特徴があります。

番茶の良さを引き出すためには「大きめの急須で、茶葉やお湯をたっぷり使う」「熱湯を注いで渋みや苦みを立たせる」ことがポイントになります。

それによって、番茶特有の爽やかな風味を引き出すことができます。

ほうじ茶の特徴

ほうじ茶は、香ばしい風味が特徴です。

ほうじ茶は、煎茶や番茶を炒ったものです。
強火で炒られた茶葉は、「香ばしい香気が加わる」「カフェインの減少(苦味が減る)」「カテキンの減少(渋味が減る)」「テアニンの減少(うま味が減る)」などの特徴を持ちます。

ほうじ茶の命は、香気です。
そのため、「熱湯を一気に注ぎ入れる」「茶葉は少なめにする」「蒸らし時間を短めにする(30秒程度)」などがポイントになります。

また、ほうじ茶は自宅でつくれます。
古くなった煎茶を「油分の残っていない鍋で炒る」ことにより、ほうじ茶特有の香ばしい香気を楽しむことができます。

まとめ

緑茶には、複数の種類があります。
一般的には「玉露、煎茶、番茶、ほうじ茶など」があり、どれが美味しいという問題ではなく、それぞれに異なる良さを持っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です